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ハーキマーダイヤモンドの説明

グレード&クリスタル用語解説

グレードについて


ハーキマーダイヤモンドの説明

ハーキマーダイヤモンドは、アメリカのニューヨーク州ハーキマー地区からのみ産出する、両剣・両錘(ダブルターミネーティッド)の水晶です。

化学式は、SiO2。普通の水晶と比べて全体的にかなり小ぶりな水晶ですが、まるで研磨したかのように表面が平滑で、キラキラとした強い光を放ち、その美しさは他に類を見ない完璧な存在です。
六方晶系の完全結晶体で、他のどの水晶よりも透明度が高く、ダイヤモンドの八面体結晶とよく似ています。
※学者さんの報告では、三方晶系が重なって六方晶系に見える…と言う説もあります。。。
つまり、産出時の何も手を加えていない状態で、ダイヤモンドのような硬質な輝き(きらめき)と艶を持っているので、この名前が付いたそうです。(カット・研摩しているわけではありません)
ちなみに、原石で比較すると本物のダイヤモンドよりも綺麗です。
しかし、普通の水晶よりかなり高温(摂氏573度以上)・高圧の環境下で形成されるので、カーボン(黒い小さな炭の粉が粒状に集まったもの)や気泡(微細気泡由来のヴェ−ル・幕)を内包する場合が多く、大きく成長するにつれクラックや虹も現れてきます。
また、小さくても双晶や群晶(クラスター) になりやすいので、透明度の高いクリアーな単結晶は希少です。

※カーボンの正体は、現地では『anthraxolite』(和名エントラキソライト)と呼ばれていて、『ストロマトライト』(原生藻類)や植物プランクトンの炭化したものと考えられています。炭の効果として、不純物を吸着する性質がありますので、ハーキマーの結晶内部が(他の産地の両剣水晶と比べても)素晴らしくクリアなのは、このanthraxoliteのおかげだとも言われています。
『anthraxolite』の英語の撥音は、最初のaにアクセント。最初と真ん中のaが「あいまい母音・アとエの中間」で、thは「舌を挟む」ので、アンソラックソライトが近いのではないでしょうか。直訳すると、炭疽鉱物。(炭疽とは「炭のかさぶた」の意味で、学名のanthraxはギリシャ語で「炭」を意味します)
@生物兵器として有名な「炭疽菌」とは、関係がありません。(念のため)

ここまで綺麗な結晶の水晶は、世界的にも珍しく、なおかつ産出量が少ないので、商品として売られている石は小粒が多く、ほとんどが10ミリ以下のサイズです。もしくはサイズがあっても、グレードは高くない場合がほとんどです。1/2インチ(12.7ミリ)を超えるクリアな結晶は特に珍しく、コレクターの間でも珍重されています。

形と透明度・状態(傷、気泡、内包物、結晶表面の平滑度)で、グレードが判断されます。

また、アクセサリーとして、ハーキマーの自然の形や結晶を生かして、原石に金や銀の針金を巻き付けた『ワイヤーラッピング』の「ピアス」や「ペンダント」が、現地(アメリカ)で流行っています。素朴な手作り感覚のアイテムとして、日本でもレアな人気があります。
ハ−キマーダイヤモンドは、現地ではGEM(宝石)としても取り引きされています。

パワーストーンの世界では、最高のチャクラの石とされています。心身共に深い「癒し」を与え、健康や感情(恋愛)を正しく導く『夢見の石』。夢を叶える効果が有ると言うことで、「ドリームクリスタル」とも呼ばれています。
アメリカの先住民(インディアン)が作る『ドリームキャッチャー』(夢を叶えるお守り)の本物にも、ネットの下の羽飾りと中のビーズの先に、ハーキマーダイヤモンドやガーネットが使われています。(確認しました)

<地理データ>

ハーキマー地区は、ニューヨーク州(大陸)のど真ん中。現在は海とはまったく縁のない、酪農が特産の古い町です。緯度的には北海道の札幌・夕張・釧路とほぼ同じ北緯43度。冬期はかなり雪深く、この水晶の採掘可能な時期(4月〜10月)も限られます。

<伝説>
現地ローカルな『伝説』として、ハーキマーダイヤモンドを最初に発見した、ユニークな経緯が伝えられています。
それは1775年の独立戦争当時の事で、2人の兵士が地上に落ちていたハーキマーを、本物のダイヤモンドと思い込んでしまったのです。当時の素人さんですから、無理もありませんが、2人は大儲けしたと確信するに至りました。さらに彼らの指揮官(その後この地の地名にもなった、ハーキマー将軍)が、この彼らの発見を嗅ぎつけます。将軍はダイヤモンド採掘の為の資金を出して、採掘を手伝う準備に奔走しました。 
しかし、鉱物学者がこの原石を調べて「本物のダイヤモンドではない」と知らせた時、彼らがどんなに落胆した事か。そして、彼らの大きな夢が水の泡に帰した。……と言う『伝説』です。笑ってしまいますね。

<あつかい>
文献に残る最初の報告は、19世紀初頭の1800年頃。ハーキマーの主要産地であるMiddlevilleでも発見の報告はありますが、長い間、ハーキマー郡のほとんどの住民には役に立たない石だと思われてきました。ごく一部の住民のみが、評価しコレクションしていたようです。
ハーキマー郡は、酪農中心の土地柄です。広大な土地を牧草地として牛を飼っているわけですが、その牛の重みで、地面の下のハーキマーの結晶が入っている空洞(ポケット)に穴が空いてしまいます。その穴に落ち込んだ牛も多かったのでしょう。牧草地を歩けば、必ずつまづくとされ、そんな事から、1955年にMiddlevilleの土地の学術的な正式な調査が行われました。そこで初めて、価値のある水晶として人々に認識されたようです。

現在アメリカ北東部で、最大の鉱物採掘レジャー施設となっているMiddlevilleの「ハーキマー鉱山」ですが、1955年の調査を経て、ようやく営業を始めます。それでもかなり長い間、「個人鉱山」としての細々とした営業でしかありませんでした。
※当時は、入場料として(採掘料金の代わりに)郵便受けの中に1ドルを落とすと言う、ほんの「お遊び」。
そして時代は移り、世間にハーキマーダイヤモンドが認知されると共に、鉱山での採掘が人気のレジャーとなっていきました。その後「ハーキマー鉱山」の経営者は何代か変わっていますが、その都度、経営は手広く拡大されているようです。
2007年の情報では、シーズン中を平均して1日100人ほどの入場者がいて、皆さん思い思いに採掘しているとか。
※世界的に、ハーキマーダイヤモンドが「素晴らしい水晶」だと認識されたのは、この30年ほどでしょうか。
今では「ハーキマー鉱山」に限らず、ハーキマー郡のMiddleville地区・リトルフォール地区・Fonda地区・ヒッコリーヒル、ブラックリバー地区など、かなり広い範囲にある幾つかの「個人鉱山」に、ハーキマーダイヤモンドを求めて数多くの方々が押し寄せています。
Middlevilleの「ハーキマー鉱山」の画像ページを作りました。←クリックして下さい。

「ハーキマーダイヤモンドは、現地でまだ産出されているのでしょうか?」
先日某HPで『ハーキマーでは既に産出されていない』とありましたが、これは本当でしょうか? 恐らくそのぐらいに産出量 が少なくなってきている、と言う事だとは思いますが」と言う質問を、今でもたまに受けます。

@
答えは、「現地では、まだ採れていますよ」です。
といっても、鉱山として企業が入って採掘しているわけではありません。「ハーキマーの鉱山」という名の付く場所は幾つかあるようですが、個人または会社が所有する土地の中を、入場料(採掘料)を取って業者や下記のツアー客や観光客に露天掘りで掘らせているようです。有名なレジャー施設となっている「ハーキマー鉱山」以外でもハーキマーダイヤモンドの産出する範囲はかなり広く、また、それら採掘したハーキマーを買い取ってくれるショップも併設されていて、「採掘・換金」というアメリカらしいレジャー感覚の趣味として、楽しまれているようです。

シーズンは4月〜10月までの半年間。冬は北海道よりも雪深い寒さなので、品薄です。
※業者と言うのは、アメリカ国内のミネラルショップの方々や、趣味として採掘したハーキマーをショップに卸すハンターさん、あるいはコレクターさんです。 企業が採掘しているわけではありません。

確実に言える事は、世界各地の水晶の鉱山ほどの規模では産出されていません。
『まだ採れている』と言うのも、現地の興味ある人々が個人的に採取している位 の物で、それほど大量には採掘されていないようです。現地の子供やマニア・コレクター達が、キャンプ・遠足・ハイキングのノリで採掘し小遣い稼ぎをしている。といった現状です。うらやましくも、そんなツアーまであります。(もちろん、夏場の林間学校の舞台にもなっています)

ハーキマーのリトルホール(産地の1つ)という町に住んでいる、僕の友人の『ハーキマーハンター』さん達も、そんな現地の普通 のおじさん達です。(ご自分所有の土地の中で、採取・採掘されている方もいます)
ですから、 他の水晶の産地・ブラジル等のように鉱山として安定した数はありません。現在出回っているのは、業者と個人の過去の採掘分がほとんど、と言うわけです。

アメリカ国内でもこのような事情ですので、 国内の「ショップ・問屋」では絶対量 的に数が少なく、仕入れ先も限られるため、あまり取り引きがなされていませんでした。
以上のような理由で、ハーキマーダイヤモンドは仕入れ値が高い。だから高額の取り引きになりやすい。これが本当のトコロではないでしょうか。

ことに、クリスマス前の2ヶ月間程は、現地では特に高額の取り引きとなります。
この間の『トリプルA』のアメリカでの相場は、11mmで20ドル前後・13mmで30ドル前後・15mmで50〜60ドル・ 18mmだと130ドル以上にも高騰します。 通常の倍以上ですね。(相場ですので、時期や為替レートによって流動します)
当方では、出来るだけ安い時期に良い物を仕入れて、高くなり過ぎないよう、出来るだけ平均的になるよう努力しています。が、相場の都合上、「いつも安定した価格」で出品する事が出来ません。どうか、ご理解下さい。(春から秋の季節は、比較的安定した価格でご提供出来ると思います)

「ハーキマー水晶が成形された年代はいつ頃なのでしょうか?」
ろいろ調べてみると、4億〜5億年前の海底で出来たという説や数千年前という説が混在してます。またドロマイトという特殊な地層の中で作られるハーキマーはどの様にして出来たのですか?と言う質問がありました。

@この答えは、現地の学術的な情報をそのままお伝えすると。
「ハーキマーダイヤモンドの採れる地層の年代は、カンブリア紀・最下層がほぼ5億年前に形成された」と、言われてきました。
※現在の表記では、カンブリア紀は、5億4000万〜5億年前で、古生代オルドビス紀が、5億〜4億4000万年前ですから、古生代オルドビス紀にあたるのでしょうか。
その後の氷河期を経て、退席した地表が氷河と共に流されて、現在はその地層が地表から20フィート・約6mほどがむき出しになっている、硬度の強い砂岩のような堆積岩の岩場です。
国内でハーキマーの「母岩」として紹介されている『ドロマイト』は、当時のストロマトライト(原生藻類)が化石化した後、そのカルシウムの一部が海水中のマグネシウムと置き換わって作られたと考えられています。
ちなみに、『ドロマイト』は、ハーキマーの母岩のごく一部。本当の母岩は、ドロマイト成分の含まれたかなり硬い『砂岩』のような堆積岩です。

★母岩について。
ハーキマーの形成される母岩、苦灰岩(くかいがん・dolostone)『ドロストーン』は、苦灰石(ドロマイト・dolomite)を主成分とする堆積岩で、白雲岩(はくうんがん)とも言われています。
※苦灰岩のことをドロマイトと呼ぶこともありますが、その場合は苦灰石との区別が出来ないようです。←この説明では、理解しづらいですよね。。。

苦灰岩の組成は、石灰岩を構成している方解石やアラレ石の中のカルシウムがマグネシウムに置き換わって苦灰石になったのですが、苦灰岩すべてが苦灰石から出来ているわけではなく、たいていの場合、方解石やアラレ石などを含んでいます。
ハーキマーの地質では、苦灰石の結晶やその結晶が細かく砂状になったもの、方解石の結晶やアラレ石なども細かく、高温高圧で堆積しています。
※方解石(ほうかいせき・calcite)『カルサイト』は、石灰石の主成分で、鉱石として扱われる場合は「石灰岩」、石材として扱われる場合は「大理石」と呼ばれています。

★形成の時期。
ハーキマーダイヤモンドの結晶形成は、450ミリオンイヤーズアゴウ。つまり4億5,000万年ほど前に、形成されたと言われています。(国内のHPやショップではよく450万年前と書かれている事がありますが、これは単順に単位 の間違いですね。ミリオンは100万ですから。)※現地では、5億年前と言う説もあります。
もちろんこれは最下層のもので、上層のものはより新しい年代だと思われます。※ハーキマーの地層による分布にも、地域差があります。
この最下層に近いものは、空洞が小さくサイズもごく小さ目。次に中位のサイズの空洞のある岩棚があります。そしてその上に、巨大粒の眠る空洞があります。更に上層では、透明度・完成度の高い小粒〜ほどほどのサイズのものが見つかっています。そしてその上の10フィート・約3mほどは、ハーキマーは見つかっていないようです。
この事から考えるとハーキマーの形成は、現地では5億年〜4億5,000万年という調査結果 のようです。
※数千年前と言うのは、地層の状態からして無理ではないでしょうか。

ハーキマーの鉱山は、基本的に上記のような露天掘りなので、誤解を受けやすい事ではありますが、結晶のある母岩がむき出しになっています。それとて他のハーキマーと同様の形成時期です。単にその後の堆積物・土砂が氷河や雨風で流れてしまった結果 だと推測されます。 なので、この土砂の流出を考えずに、地表に近いからと言う事で間違った解釈になったものと思われます。

ハーキマーの形成は... 。
通常、水晶の形成は、マグマの中の二酸化珪素(SiO2)の濃度が高く溶け込んだ熱水(摂氏220〜867度)が、高圧(1400〜4000気圧以上)の環境下で蒸発し結晶化して出来る鉱物と言われています。
長柱状の通常のロック・クリスタルは、常温220〜573度以下で安定した結晶になります。
ハーキマーは、それよりも高温の573〜867度で安定する形成です。
※そうゆう理由で、ハーキマーは『高温石英・高温水晶』と呼ばれているのです。

以上の事から、ドロマイト成分の多い『砂岩』の空洞の中を、二酸化珪素(SiO2)濃度が高く溶け込んだ熱水が、高圧の環境下で蒸発・結晶化したものと考えられています。
母岩が砂岩ですので砂浜・海底の地盤ではありますが、温度と圧力の関係上、さらに結晶化するには水分の蒸発が必要条件です。なので、「海の中で」と言うのは、合理的に考えられないのでは? と思います。
※ハーキマーの地理的な位置や形成の時期・母岩の状態を考えると、この「熱水」「高圧」は、単にマグマなどの地核活動だけではなく、大陸移動による地盤やプレートの圧力なども考慮に入れる必要があるのかも知れません。

トリプルAの形成は... 。
ハーキマーダイヤモンドの形成で、いつも謎に思っていたことがあります。 それはAAA「トリプルA」と呼ばれる、完全結晶の形成についてです。
それ以外の(通常の結晶・大きめ・大粒・特大・巨大な)結晶の形成は、従来通り、上記に書かれている通りですが、母岩や他の結晶との干渉がない平滑な完全結晶は、(母岩のドロマイトの晶洞の中やドリュの上で形成されるという)この説明では説明しきれていません。。長年不思議に思っていました。
20年以上も前、大きな段ボールで大量に仕入れたことがあって、その中にカルサイトが母岩になって、と言う、カルサイト結晶の中に埋まっているハーキマーの結晶があって、そこから採れる結晶がトリプルAでした。なのでトリプルAはこんな所から採れるのかと思いましたが、それにしては採掘量と合致しません。カルサイト母岩のハーキマーは、特殊でレア過ぎるからです。すべてのトリプルAが、ここから出てくるとは到底考えられません。どこかに、また別の正しい説明があるはずだと思っていました。

専門家の中には「粘土質の堆積物の中で発見され、母体がなく、マイクロシードクリスタルで生まれる…」と言う方もいたのですが、この「粘土質の堆積物の中」で「母体がなく」「マイクロシードクリスタルで生まれる」と言うのがどうゆう状況なのか、僕にはさっぱりわかりませんでした。。※ なのでこの説は、現在まで掲載に至りませんでした。

ところがこの夏から(長まわしが可能になった)TikTokを見ていて、当方の趣味からおすすめに出てきたのだと思われますが… 鉱物採取をしている方がいたので、検索をかけてみると何人かのハーキマーダイヤモンドを採掘している方(ハンターさん)の動画に行き当たりました。採掘している様子が観れるのです。
硬い岩盤に大きなハンマーで杭を打ち込み、ドロストーンと呼ばれる岩を割って、閉じ込められた空間の中からハーキマーを取り出す映像でした。 真っ黒な粘土のような泥の中から現れた物を水で洗うと、ハーキマーが出てきます。
驚きでした。 この真っ黒い泥が「粘土質の堆積物」なんだ。そして真っ黒い泥の成分は、ストロマトライトの炭化したカーボンでしょう。なるほど。これだと「母体がない」のもうなづけるし、結晶の種の「マイクロシードクリスタルで生まれる」と言う説明も理解できます。
映像の力って、すごいですね〜。


★ ご 注 意 
当方で扱っているハーキマーは、現地アメリカ・ニューヨーク州ハーキマー地区に住むアメリカ人の友人から、直接個人輸入している『本物』です。
@ハーキマー以外の両剣水晶は、比較・研究用には持っておりますが、当然、販売はしていません。


最近、ハーキマー以外の産出にも関わらず、「○○産ハーキマーダイヤモンド」と銘打って両剣の水晶を販売されているショップが目に着きます。
メキシコ産・ブラジル産・アルゼンチン産・イタリア産・アフガニスタン産・チベット産・ヒマラヤ産・パキスタン産・インド産・マダガスカル産・中国産・オーストラリア産・モロッコ産・アフリカ産・南アフリカのザンビア産…。なるほど形は似ていますが、結晶の輝きが違います。(アルゼンチン産・パキスタン産は、見間違う程です)

正直と言えば正直で、お客さまを裏切ったとは言いがたいのですが、紛らわしい表示には変わりはありませんね。
残念ですがこれらすべて、本物の『ハーキマーダイヤモンド』ではありません。

最近アメリカ国内でも、アメリカ/アーカンソー産の両剣水晶を「Arkimer Diamond・アーキマーダイヤモンド」と呼んで販売している例もございます。確かに似ていますが、これもまた別 物です。※ハ−キマーほどの輝きがありません。

ましては、普通の水晶をポリッシュ(研摩)して「ハーキマーダイヤモンドタイプ」というのは、おかしいです。悲しくもあります。くれぐれも、類似品にご注意下さい。


◆更に言うと、産地を明確に表記するのは当然ですが、「主な産地はアメリカ(ニューヨーク州)です」とあたかも画像の原物が本物のような曖昧な説明をされているショップも実在致します。これは、「画像の原物がニューヨーク産の本物である」と言う説明ではなくて、『
本物のハーキマーダイヤモンドはアメリカ(ニューヨーク州)産ですが、他の産地の両剣水晶もハーキマーと呼んでいる』事を裏返して、あたかも本物を偽っている現れだと
実感しています。(言葉の曖昧さをねらった、わかっててやっている説明・偽装ですね)
◆少なくとも、ちゃんと「ニューヨーク産の本物です」「ニューヨークから取り寄せた本物です」「ニューヨーク直輸入」と表記しているショップから、お求め頂く事をお勧めします。

ハーキマーダイヤモンドの真贋・見分け方 ←クリックして下さい。




形と透明度・状態(クラック、気泡、内包物、平滑度、波紋など)でグレードが、判断されます。
石の色「シャンペンカラー」「スモーキー」や、様々な結晶の状態「タイムリンク」「ウィンドー」「レコードキーパー」「レインボー」「水入り」「エレスチャル」 「ファントム」「クラスター」等に付いては、グレード外の『付加価値』(プレミアム)です。

下記文中の「傷」は、(人為的な)本当の意味の『キズ』だけでなく、(天然の状態による)『クラック・割れ・欠け』・『(母岩やクラスターの)接触痕』・グレード外の『付加価値』を含みます。
( 一概に「傷」と書きましたが、その個体の個性・特徴ですので ポジティブに可愛がって下さい)

ハーキマーのグレードは、客観的な基準はありません。判断される方の主観的な見方で決められているようです。また天然石であるため、同じグレードであってもグレードの中の範囲にはある程度『幅』があります。その幅を(+)(++)で補足しています。

Aのグレードを10段階で表記するアクセサリーや天然石のサイトもございますが、当方の原石の最高グレードは、あくまでも『トリプルA』です。

上記以外のプレミアムグレードとしては、原石では「ノングレード」「コレクターズグレード」「ミュージアムグレード」、カットルースでは「AAA+++」まで表記しています。


当方では、あくまでも現地の方の付けたグレードを尊重しておりますが、(アメリカの方はラフな判断をされている事もあるので)厳密に検討して、わざとグレードを下げて表記する場合もあります。

※天然石に御理解を頂けない場合もありますので、ご購入の際は十分に慎重に検討して下さい。当サイトだけでなく、他のサイト・ショップにて情報を得て御理解を深めて下さい。


 
  AAA
トリプルA

グレード

18面がきれいに揃っていて、傷や内包物が(肉眼で)確認出来ない完全結晶体。
全産出量の、ほんの0.1%ほどもないでしょう。
※ このグレードで12.5ミリを超えるものは非常に稀です。
注)天然の原石ですので、グレードが高くても結晶の形成過程での微細なスレ・欠け等があることもあります。
  ご理解をお願いいたします。

 A〜AA グレード

状態のよし悪しで
が2つまで付きます。
さらに(+),(++)と
〜 , 〜〜 で 細かく
グレードを表示しています。

 AA++(ダブルAダブルプラス)
 ほとんどAAAに近い状態
 AA+(ダブルAプラス)  ダブルAで状態の良い物
 AA(ダブルA)  微少な傷、内包物が微細な物

 A++(シングルAダブルプラス)

 ほとんどAAに近い状態の物
 A+(シングルAプラス)  傷が少なく、内包物がわずか
 A(シングルA)  傷が少なく、内包物が少ない

 

B グレード


表面の傷やクラック、内包物のカーボン・気泡が多く含まれるが、バランスのとれた形であるもの。(両剣の確認出来る物・両剣の確認出来ない物も含む)


C 〜 D グレード

傷・クラック・気泡・内包物が多く、形が整っていないもの。

※採取されるハーキマーのそのほとんど(95%)が、Bグレード以下の物です。
しかし、これらはグレード外の『プレミア』(付加価値)が付く場合が多く、「ノングレード」「プレミアムグレード」として鉱物蒐集家に可愛がられ、人気を集めています。

グレード外の『プレミア』(付加価値)に付きましては、このページトップにある『クリスタル用語解説 1, 2 』をご参照下さい。

 


浄化方法

ハーキマーダイヤモンドの
お手入れ


当方では、アメリカからの長旅をしたハーキマー達はまず流水で洗われ、天然ミネラルウォーターと沖縄の塩で1昼夜浄化されます。
その後、折を見て朝日による日光浄化もされています。

画像の撮影は晴れた日の朝を厳守して、ハーキマー達の綺麗な状態を心掛けています。


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